ブログ①
こんにちは、皮膚科医ボブです。
この連載では医師の副業について語ります。
せっかくブログを始めたので、医師の副業としてのブログについての考察から始めたいと思います。
まずは医師がブログをやるメリットとデメリットを考えます。
・初期費用(初期投資)が安く、ローリスクで収益化を狙える
・専門性を活かせる可能性がある
・書いた記事にストック性を持たせることができる
・まとまった時間はあまり必要ない
1つずつ解説します。
・初期費用(初期投資)が安く、ローリスクで収益化を狙える
これは医師に限った話ではありませんが、ブログはローリスクで始められます。
費用はサーバーに支払うサーバーレンタル料のみです。(無料サーバーもありますが、どうやら収益化しにくいようです。)
このブログの場合はWordPressというブログ開設ソフトウェアと、エックスサーバーというレンタルサーバーを使って開設しました。ブログ開設にかかった費用は約15000円です。
これは初期費用なので、維持費用は別にかかるはずですが、投資などと比べたら安いものです。
なおサーバーレンタル料は契約期間により異なります。長期一括で支払うと安いですが、ブログを続ける自信がない場合は短期契約から始めると良いでしょう。
私はあえて長期一括で払いました。その方が辞めにくく、続けるモチベーションになると思ったので。
そして、このブログの場合はまだまだですが、閲覧数が稼げるようになったらアフィリエイト?やアドセンス?(まだどれがなんだかよく分かってません)などを用いて収益化することも夢ではないとのこと。
とにかく、初期費用が低いのは大きなメリットだと思います。
・専門性を活かせる可能性がある
医師の、特に自身の専門領域に関する知識は高度で希少性も高いです。
見せ方も大事ですが、ブログの内容を充実させるのに向いていますし、差別化が計りやすいです。私も時々皮膚科医ならではの話を書いていきたいと思っています。
ただ専門性が高すぎる内容だと読者が限られそうなので、その塩梅は大事になると思います。
・書いた記事にストック性を持たせることができる
これはめちゃくちゃ大事なポイントです。ブログで書く記事には、ストック型とフロー型があると言われています。
それぞれ簡単に説明すると
ストック型の記事:ある程度普遍的な内容で、一度書けばずっと誰かに読まれ続ける 例)Wikipediaなど
フロー型の記事:書いた時期には読まれるが、後々読まれなくなる記事 例)時事ネタ・日記など
ストック型の記事の方がフロー型の記事よりも書く労力を要すると思いますが、一度書けばあとは記事が勝手に働いてくれる点がメリットですね。
ただし、毎日読みたくなるような面白い記事を量産できる人であればフロー型でもいいかもしれません。
私はまず記事数を増やしたいので、長期的にストック型の記事を作りつつ、短期的にフロー型の記事をアップしていく形になりそうです。
・まとまった時間はあまり必要ない
ブログは基本的にアイデアを出すことと文章を書くことが作業の中心です。高度なエビデンスを求められるような内容の場合は別ですが、普通の内容ならスキマ時間があれば大半はできてしまいます。
私の場合、運転中やトイレ中や子供の寝かしつけ中にアイデアを考えて、休憩時間にスマホで大まかな文章を書きます。
30分ほどまとまった時間が取れる時に、最終調整してアップしたら終わりです。
ただしこれは文章メインのコンテンツの場合です。絵を描く場合などは、話が変わるかもしれません。
次にデメリットです。
・発言に社会的責任を伴う
・速やかな収益化は難しいため、継続しなければならない
・医学に割ける時間が犠牲になる可能性がある
こちらも一つずつ。
・発言に社会的責任を伴う
特に医療関連の記事を書く際には注意が必要です。
専門家の意見という扱いになりますので、公共の場ではエビデンスのある発言をする必要があると思います。
中途半端に調べて適当な事を書くのでは専門家として信用されません。
また医師免許を提示するわけではないので、内容で信用を勝ち取らないと医師の身分を明かす価値が薄れます。
さらに、宣伝行為は特に注意です。
厚生労働省が医療広告ガイドラインを定めており、これに違反すると最悪の場合罰金や懲役が課されることもあります。
私も最初皮膚科医として一般の方向けに保湿剤のランキングでも作ろうかと思ったのですが、万が一でもガイドラインに抵触すると困るのでやめました。
医者としてでなく患者として感想を書くのは問題ないようですが、線引きに注意ですね。
・速やかな収益化は難しいため、継続しなければならない
そもそもブログを収益化するにはいくつか方法がありますが、共通して言えるのはアクセス数を稼ぐことが大事、ということです。
芸能活動中の医師の場合は、もともとファンが付いていて、ある程度自然にアクセス数が稼げるのかもしれません。
しかし通常一般の医師にはなにも宣伝せずともブログを読んでくれるようなファンはいません。なんとかしてアクセスしてもらう必要があります。
その上でブログを更新し続け、読み続けてもらう必要があります。ブログのクオリティや知名度を向上し続けていかないとならないわけです。
・医学に割ける時間が犠牲になる可能性がある
先程メリットで、まとまった時間は必要ないと書きました。それと矛盾するように聞こえるかもしれませんが、ある程度以上の量のコンテンツを作るとなると、まとまっていなくとも合計するとなかなか時間がかかります。
色んなことを発信するため、そのエビデンスを確認したり、様々なインプットも必要になりますよね。
結果として、医師としての時間が犠牲になる可能性があります。
どこに重きを置いて活動するのかは自己判断だと思います。
以上が現時点で私の考える、医師がブログをおこなうメリットとデメリットです。
これらを踏まえて、次回は私なりにブログで収益化を狙うために具体的な戦略を考えてみます。それでは今日はこの辺で。
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