【勤務医必読】転職に成功した医師が語る、転職サイト利用のコツとは!?

2021年7月2日

この記事でわかること

  1. 転職に成功した医師の体験談
  2. 医師が転職するときの流れ
  3. 医師向け転職サイトの種類
  4. 医師向け転職サイトを利用するときのコツ

(この記事は2021年5月12日に修正しています。)

こんにちは、皮膚科医ボブです。

今日の記事は【医師の転職】がテーマです。

勤務医

忙しい割に給料低いし、
転職したいなぁ・・・。

勤務医であれば、一度は考えたことがあるのではないでしょうか?

転職したい理由は人によりますが、

  • 休みが少ない
  • 給料が安い
  • もっと家族との時間をもちたい
  • 医局人事で移動が多くてツラい
  • 自分のやりたい医療ができる病院に勤めたい etc…

劣悪な労働環境にいる勤務医も多いので、転職したい医師は大勢いると思います。

そして中には実際に転職をした医師もいて、彼らは

  • 給料が上がった
  • 休みが増えた
  • 当直が減った/無くなった
  • 家族との時間や自分の時間が増えた

という具合に、転職によって自分の希望した人生を手に入れています。

正直、私もそのうちの一人です。

今日の記事では私の転職成功体験を踏まえ

  • 転職に必要な手順
  • 転職エージェントとの上手な付き合い方
  • 転職のコツ

をお伝えします。

私自身が「こんな記事を読んでから転職の準備をしたかった」と思えるような内容ですので、転職を考えている先生方はぜひ参考にしてみてください!

医師の転職 

ボブの略歴

  • 初期研修後、大学病院の皮膚科に入局。
  • 専門医取得と同じ時期に、退局を決意。
  • 退局準備と転職活動を開始。
  • 現在は医局と関係ない総合病院に勤務。

専門医取って速攻で退局したという点では結構早めに辞めた方です。(参照:医師の進路 退局

その是非はさておき、私のおこなった転職活動をご説明します。

転職の流れ 

転職すると決めたら、まずやる事は転職先の確保です。

辞めることを伝える前に、次の勤務先を探しましょう。

その際におすすめなのが、医師向け転職サイトの利用です。

まずは医師向け転職サイトに登録しよう

転職サイトは沢山あり、どこも無料で利用可能です。(求人を出す病院側が対価を支払っています。)

  • 医師転職ドットコム
  • エムスリーキャリア
  • マイナビドクター
  • リクルートドクターズキャリア
  • ドクタービジョン
  • MRT
  • 民間医局
  • メディカルリソース
  • メディウェル
  • e-doctor      etc…

どの転職サイトがあなたに適しているかは、正直わかりません。

大手でも小規模でも横一線です。

たとえ大手でも、あなたにとって良い求人情報を持っているとは限らないからです。

まずは実際にいくつか利用してみて、あなたにあったサイトを見つけましょう。

すこし話がそれますが、転職先を「知人からの紹介」や「自分で探す」という方法もあります。

ただし知人の紹介の場合は断り辛い・入職後にも辞め辛い

自身で直接探す場合には病院それぞれに対して問い合わせが必要なため、すごく大変

というデメリットがありますので、よくよく検討しましょう。

転職サイト利用のコツを知ろう

ここでは転職サイトを使う前提でお話しますが、サイトを利用する際には少しコツがいります。

まずは1つに絞らず、複数のサイトに登録しましょう。

これは、各社の扱う求人情報に少しずつ違いがあるためです。

(例…A社はa院b院c院を紹介。B社はa院b院d院を紹介

当たり前の話ですが、より多くの勤務先候補を吟味した方が、より良い条件の勤務先が見つかる確率が上がります。

ただしその分各社の担当エージェントとのやりとりは増えるので、まずは2〜3つくらいに登録するのが得策だと思います。

ちなみに私は大手とも小規模の所ともやりとりしましたが、最終的には小規模な会社に転職のお手伝いをお願いしました。

会社の規模だけで実力を計らない方がいいと思います。

転職エージェントとの面談に向けて準備しよう

サイトに登録すると、実際にやりとりをする担当者がつきます。

この人達のことを「エージェント」といい、通常、各社1人のエージェントが担当してくれることになります。

転職希望で登録した場合、早々にエージェントとの面談を打診されます。(新型コロナが流行ってからはweb面談に移行しているかもしれません。)

ちなみにスポットバイトを探す場合などは、コロナ禍前から電話やメールですむケースがほとんどです。

面談前の準備として、転職における自分の希望その優先順位をしっかりと確立しておく必要があります。

医師が転職を希望する理由は様々なケースがあると思います。

キャリアアップやスキルアップを目的とする場合もあれば、給与の問題、ライフステージの変化など様々です。

私の場合はこれまでに得たスキルを保ちつつ、家族で過ごす時間を増やしたいという強い希望があったので以下のような条件を提示しました。

必須条件:

  • 皮膚科専門医更新基準を満たした勤務ができる
  • 転職前より年収が下がらない
  • 勤務日数は週4日
  • 社会保険に加入できる

必須ではないが希望する条件:

  • 通勤時間は30分以内(駐車場あり)
  • 小手術ができる(スペースがあり、器具が揃っている、または導入できる)

正直、なかなかナメた条件だと思います。

この他、中〜大規模な病院 or 小規模なクリニック、どちらにするか等についても検討しておいた方がスムーズでしょう。

私の場合はどちらでもよかったので、両方で探してもらいました。

あなたの考える条件を優先順位ごとにしっかり伝えておけば、エージェントから提案される病院(orクリニック)はかなり絞られてきます。

この時点で候補の数が多すぎて絞れないようなら、あなたの仕事はあなたが思っている以上にニーズがあるということ。

自分の価値をもっと高く見積もり、条件を増やしましょう。

逆に候補が見つからない場合は同地域で医師が飽和状態にあるか、もしくは自分を過大評価しすぎている可能性がありますので希望条件を変更・削減しましょう。

エージェントも相談に乗ってくれるはずです。

ちなみにこういった初期の段階では転職候補先にあなたの個人情報が伝わることはありません。

私を担当してくれたエージェントによると、実際面接する直前まで、身分は先方に明かされないとのことでした。

現在の勤務先に転職活動をしていることを知られないよう、個人情報は保護しているようです。

確かに医師の世界はとても狭いですからね。どこから噂が漏れるか分かりません。

職場に内緒で転職をもくろむ場合は特に注意して行動しましょう。

担当エージェントを見定めよう

担当エージェントは自分の正直な意見を述べる必要がある相手なので、短期間ですが意外と深い付き合いになります。

私はエージェントに期待することとして

  • こちらの希望をよく理解してくれる
  • レスポンスが早い
  • コミュニケーション力が高い

などのポイントを重視しました。

何回か連絡を取り合う中で、あまり合わないと感じた場合には速やかに(かつ丁重に)担当者の変更をお願いした方がいいです。

私は転職サイトを通じてバイト先を探した経験もあるんですが、その際にこんなことがありました。

バイト探しで転職サイトに登録

→複数の担当者からメールがくる

→どちらが担当かわからないので、両方に返信

→片方から、電話で連絡すると返信あり

→都合良い時間を教えるも、その後連絡がなし

→こちらから連絡

会社名は伏せますが「約束を守らない」という悪い例です。

その後の対応には特に問題ありませんでしたが、最初の悪い印象を拭えるほどの働きではありませんでした。

何か事情があったのかもしれませんが、信用に値しない会社やエージェントは避けた方がいいと思います。

転職はあなたの人生を左右する問題です

良いエージェントに当たるまでは担当変更の依頼や、お願いする転職サイト自体を変更するなど、遠慮せずに行いましょう

転職先候補の病院との面談における注意点

候補の病院が絞れたら、いよいよ病院との直接面談です。

前述しましたがこの面談には担当エージェントが同行してくれます。

面接担当者とエージェントは面識があることが多いようなので、担当者の人柄などを前もって聞いておきましょう。

またわからないことに関しても相談をしておくべきです。

私も手土産の必要性・服装・こちらから伝えた方が良いこと・逆に伝えない方が良いことなどについて相談しました。

ちなみに返答として手土産は不要(契約が本決まりになってからで良い)、服装はスーツが無難、質問に誠実に答えればOK、給与面や待遇面に関する質問ばかりするのは悪印象になる可能性がある、等とアドバイスをもらいました。

現勤務先に退職の意向を伝えよう

いくつかの病院と面接し、一箇所に絞ったら、ついに契約を残すのみです。

ですが最終的な契約を結ぶ前に、現在の勤務先に退職の意向を伝えるようにしましょう。

契約してから辞められないとなったらあなたも転職先も困ります。

伝える時期に関しては非常に難しい問題です。

法律上は退職2週間前までに退職を申し出れば良いことになっていますが、実社会ではこれを良しとしない意見もあります。

(個人的には、なんの為の法律だよと思いますが。)

特に医療の世界には、医局を代表とする独特のルールが未だに存在しています。

それぞれの置かれた状況と相談しながら、円満退職を目指して退職の意思を上司に伝えましょう。

転職先と契約を結ぼう

ついに最終段階です。

契約時にもエージェントは同行してくれます。

雇用条件を互いに確認し、書面での契約を結びます。

ここで注意すべきことは「ふわっとした内容の契約書」です。

例えば契約書に「夏期休暇は1週間取得可能」と書かれていたとします。

この場合「連続した7日間が休暇として認められる(土日を含む、つまり実質5日間の休暇)」のか、

「分割でも夏期休暇が取れる(2回に分けて4日と3日の休暇を取れる)」のか、グレーです。

(常識だったらごめんなさい。)

あなたが気にならなければいいんですが、他にも色んな意味に取れてしまう契約書は意外と多いです。

サインをする前に必ず疑問を解消しましょう。

最後に

私の転職経験を元にしたお話は以上です。

参考になる部分はありましたか?

最後になりますが、転職歴の多い医師は転職先候補の病院に敬遠される傾向があるようです。

転職回数が多いと「人間性に何か問題があるのでは」とか「トラブルを起こしやすいんじゃないか」などの疑惑をもたれることが原因です。

その為転職はしっかり吟味して、少なくとも向こう数年は継続して次の病院に勤務する覚悟を持って臨んだ方がいいと思います。

参考にしてみてください。

それでは今日はこの辺で。

あなたが転職によって、より良い人生を送れることを願っています。

皮膚科医ボブ

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